弁護士は、自分の事務所の他に弁護士会の法律相談センターや地方自治体、公的団体でも法律相談を担当することがあります。こうした法律相談は、30分程度の限られた時間の中で相談者から事案の概要を聞き出したうえで、法的問題点を見つけ出して回答しなければならないため、法的なセンスとバランス感覚が求められる業務であると考えております。

この法律相談ですが、予約が必要な場所がある一方で、余り相談が入らない場所もあります。私の感覚では、自治体や法テラスが主催する相談はそれなりに盛況であるのに対し、弁護士会の相談は余り人気がないように感じられます。弁護士会の場合、前日までに相談申込がなくキャンセルになることもしばしばで、相談があっても1件で終了ということも良くあります。一方で、某市の相談は、数週間前の受付開始当日に相談枠がすべて埋まってしまう状況です。

弁護士会とその他の団体で担当者の質が大きく異なることはありませんから、弁護士会に相談に来る人が少ない原因は、原則として有料相談という点以外に考えられないのではないか、と思います。弁護士会の相談は気軽に弁護士に相談できなかった時代の遺物であり、弁護士数が増えた今では歴史的な役目を終えたという意見もありますが、弁護士会以外の団体の法律相談がそこそこ人を集めていることを考えると、法律相談のニーズ自体はあるものの、弁護士会がそれをつかめていないところが真相ではないかと思います。

今後、弁護士会相談を活性化させるとすれば(その必要があるかという議論は措いておきます)、①料金を無料にするか、②何らかの他にないサービスを付加するという方向が考えられますが、②については思いつくものがありませんから、結局は①が現実的なように思います。ただし、料金無料化は、弁護士会の財務状況を悪化させることになりますから、相当な議論が予想されますが・・・